ポート番号 とは

ポート番号 とは

ポート番号とは、インターネット上の通信において、複数の相手と同時に接続を行なうためにIPアドレスの下に設けられたサブ(補助)アドレスのこと。単にポートと略されることもあります。

ポート番号は16ビットの整数であり、0番~65535番まであります。TCP/IP通信においては、IPアドレスがあればネットワーク上の通信相手のコンピュータを一意に識別することができますが、該当コンピュータのどのプログラムに通信パケットを届けるかは、IPアドレスだけでは決定できません。どのプログラムに通信パケットを渡すのかを決定するために、ポート番号を使用します。

IPアドレスとポート番号を組み合わせたネットワークアドレスを「ソケット」と呼び(ソケットはBSDで開発されたため、特にBSDソケットとも呼びます)、実際にはデータの送受信はソケット単位で行われます。ソケットとは通信の端点のことで、2台のコンピュータが通信しているとき、その通信路の両端、すなわちそれぞれのコンピュータにソケットが存在します。実世界で例えれば、ポートはよく「扉(ドア)」に例えられ、マンションの住所(「○○市××町1丁目1番 マンション名」)がIPアドレスにあたり、部屋番号(「○○○号室」)やその部屋の扉がポート番号に対応します。

インターネットサーバー側とクライアント側のポート

インターネットサーバ側のポートは固定の番号となっており、常に扉が開いた状態となっています。サーバ側のポート番号には意味があります。
たとえば、通常のホームページの表示を行う「http://~」は「80番」ポートが入り口となり、常にポートが開かれた状態で待っています。また、ポート番号毎にサーバ側の機能(サービス)は異なります。サーバ側はサービス提供している機能のポート番号のみ開いた状態で待っています。たとえば、「https://~」が利用可能なサーバは443番のポートを開いて待っています。443番ポートが開いていないサーバに「https://」でアクセスしてもエラーとなります。

これに対しクライアント側のポートはセキュリティ等のため毎回変わり、使用の都度ポート開閉が行われます。自動で割り当てられるポート番号は使用しているOSなどにより異なりますが「49152~65535」使用されます。OSが動的に割り当てをするため、ポート番号を指定することができません。

ポート番号の範囲 名称 用途
0~1023 ウェルノウンポート インターネット標準としてIANAに管理されているポート。サーバープログラムが待ち受けポートとして利用。(通信方式(プロトコル)により登録されている)
1024~49151 登録済みポート ユーザーが実行するサーバープログラムが待ち受けポートとして利用。(ソフトウエアにより登録されている)
49152~65535 動的/プライベートポート クライアント側の送信元ポートや非公式のサーバープログラムの待ち受けポートとして利用。(自由に使える)

主要なサービスで使用されているポート番号

使用されている代表的なポート番号は以下の通りです。

ポート番号 プロトコル サービス 説明
20 TCP FTP データ伝送
21 TCP/UDP FTP 制御情報
22 TCP ssh ssh接続
23 TCP telnet telnet接続
25 TCP/UDP SMTP 電子メール(送信)
53 TCP/UDP DNS 名前解決
80 TCP HTTP Web接続
110 TCP POP3 電子メール(受信)
143 TCP IMAP 電子メール(受信)
161 UDP SNMP ネットワーク監視
443 TCP HTTPS SSLによるHTTP接続
465 TCP SMTPS SSLによるSMTP接続
993 TCP IMAPS SSLによるIMAP接続
995 TCP POP3S SSLによるPOP接続

LiveOnで使用するポート番号

LiveOnの場合、通常はTCP22000番~22007番ポートを使用します。
(トンネリング接続の場合はTCP443またはTCP80を使用)
詳しくはこちらをご確認ください。

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