ビットレート(bps) とは

ビットレート(bps) とは

ビットレート(bps)とは、単位時間あたりに何ビットのデータが処理あるいは送受信されるかを表す表現のこと。
単位としては「ビット毎秒」(bps:bits per second)を使うのが一般的であり、ビットはデジタル(2 進法)における0 と1で表される最小単位です。

1秒間にデータ転送路上の仮想の、または物理的な地点を通過した(すなわち転送された)ビット数と定義され、一般的にモデムやルータ、シリアルATAやLANケーブルなどのデジタル通信機器で用いられます。
また、圧縮された映像データや音声データが1秒あたりどのくらいの情報量で表現されているかを表したり、通信回線が1秒間にどのくらいのデータを送受信できるかを表したりするのに使います。

一般に、ビットレートを大きくすると画質・音質は向上する代わりにファイルサイズが大きくなり、ビットレートを小さくするとファイルサイズは小さくなる代わりに画質・音質が落ちます。また処理速度の遅い CPU や回転数が遅いハードディスクなどを使用している場合、高ビットレートで作成した映像を再生すると処理が間に合わず、コマ落ちしてしまうこともあります。

ビットレート(bps) の種類

ビットレートには、固定ビットレート(CBR)と可変ビットレート(VBR)の2種類あります。
固定ビットレートは、全体に渡りすべて同一のビットレートを割り当てます。画ファイルを全て高画質にしたい時は高ビットレートを、逆にファイルサイズを小さくしたいときは低ビットレートを設定します。
常に同じビットレートを割り当てるので、出来上がりファイルサイズを簡単に予測することができます。そのため、エンコード後のファイルサイズに上限がある場合や、データの転送速度を一定にしたい場合などに使用するとよいとされています。

それに対し可変ビットレートは、動きの激しいシーンには高いビットレートを、動きの少ないシーンには低いビットレートを自動で割り当てます。シーンに合わせたビットレートを割り当てるため、画質を比較的高くしながらファイルサイズを小さくすることが出来ますが、出来上がりファイルサイズの予測は難しくなります。

VBR はさらにスエンコード(固定品質)と2パスエンコード(平均ビットレート)の2種類に分類することができます。
MPEG-2 の1パスエンコードは、映像を解析し、指定された一定の品質を保ちながらエンコードを行うことで、書き出しまでの処理時間を短く仕上げることができます。ただし、出来上がりファイルサイズの予測が難しくなります。
2パスエンコードは、1パス目で映像のデータ全体の情報を解析後、その情報を元に2パス目でビットレートの割り当てを行いエンコードします。2回の処理を行うため処理時間は長くなりますが、効率的にビットレートを割り当てることが可能なので、高品質な映像を作成することができます。平均ビットレートを指定することでファイルサイズの予測もおおよそ可能になります。

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