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施工管理(現場管理)はリモートでもできる?メリットから課題まで解説

2022/01/04
施工管理(現場管理)はリモートでもできる?メリットから課題まで解説

働き方改革の推進に加え、新型コロナウイルスの影響によってテレワークや業務のリモート化が急速に拡大しました。その流れは、これまでテレワークやリモートワークの導入が難しいとされていた建設業界にも少しずつ広がっています。慢性的な人手不足に直面する建設業界において、労働環境の改善や業務効率化が急務となっていることがその背景にあります。ここでは、施工管理(現場管理)のリモート化の状況やそれを実現する仕組みなどについてご紹介します。

施工管理(現場管理)の業務をリモートで効率化

建設業界では、施工管理の業務をリモート化する動きが進んでいます。例えば、国土交通省が推進するプロジェクト「i-Construction(アイ・コンストラクション)」では、ICTの活用により建設生産システム全体の生産性向上を図ることが目的とされています。また、現場での「材料確認」「段階確認」「立会」を遠隔で行う「遠隔臨場」の試行もスタートしています。

施工管理とは

施工管理とは、作業現場の指揮を取り、スムーズに作業が進むように管理を行う業務のことを指します。実際に現場作業に従事するわけではなく、工事全体の進捗や工程の管理、作業員が安全に作業を行うための安全管理、品質管理などが主な役割です。

現場管理・現場監督との違い
現場管理・現場監督との違い

施工管理と類似した業務として、「現場管理」「現場監督」と呼ばれる業務もあります。これらは何が違うのでしょうか。
施工管理と現場管理には明確に違いがあるわけではありません。基本的には同じ立場の人材ですが、企業によって呼び名が異なっていたり、施工管理は書類作成などのデスクワーク中心、現場管理は現場での指示出しなどの現場管理が中心といったように線引きをしたりしている場合もあります。

施工管理の仕事内容

では、施工管理とは具体的にどのような仕事を行うのでしょうか。施工管理の仕事は「4大管理」と呼ばれる4つの業務に分けられます。

工程管理

建設現場では工期内に工事を完成させることが非常に重要とされています。工程管理とは、工事が納期までに完成するように、工程表の作成や詳細なスケジュールへの落とし込み、作業員や必要な機材の手配といった管理を行う業務です。常に進捗状況を確認し、工程に遅れがないかも確認する必要があります。

原価管理

現場における人件費や材料費といった原価を計算・管理し、あらかじめ決められた予算内に収まるように管理する業務です。作業の進捗状況によって発生する原価を計算し、実際に発生した経費と予算を照らし合わせて、差異がある場合はその原因を分析します。現場の状況や工程を改善し、適切な利益を確保することが目的です。

品質管理

品質管理とは、成果物の品質が設計書や仕様書で指定された品質を満たしているかを管理する業務です。具体的には、材料の寸法や強度に問題がないかを確認し、工法ミスや見落としがないかを点検します。品質評価の対象項目の試験の実施や、最終的に成果物が完成した際には、全体の強度や仕上げが品質を満たしているかを確認する作業も重要です。

安全管理

安全管理とは、現場での事故を防止し、作業に携わる作業員の安全を守る業務です。現場での作業には様々な危険が伴うため、安全確保のために必要な設備や環境を整えることや、作業員への教育や訓練も行います。危険個所の周知や朝礼での呼びかけ、注意喚起の看板設置など、事故防止のための環境づくりも重要な業務です。

施工管理はリモートでできる?実際の事例やその仕組みを紹介

人手不足や作業員の高齢化が課題となる中で、近年では建設業や建設現場でもICTやデジタル技術を積極的に活用することにより現場の業務効率化や生産性向上を目指す動きが活発化しています。施工管理の全ての業務をリモート化することは難しいですが、例えば、「現場の状況を確認する」「現場への指示出しをする」といった業務であれば、最新のデバイスやソリューションを活用することでリモート化を実現することができます。それが、スマートグラスを活用した「遠隔作業支援」の仕組みです。

現場確認や作業指示をリモートで!スマートグラスを活用した遠隔作業支援とは

遠隔作業支援とは、ネットワークを介して双方の音声や映像を共有し、現場にいる作業員を離れた場所から遠隔でリアルタイムで支援を行う仕組みのことを指します。施工管理の担当者は現場に行くことなく事務所のパソコンから接続、現場の作業員はスマートグラスを装着し、スマートグラスを通してコミュニケーションを取ることができます。

スマートグラスとは
スマートグラスとは

まず、遠隔作業支援の仕組みに必須な端末が、「スマートグラス」です。スマートグラスとは一般的に、通信機能やセンサー、カメラ・マイク・スピーカー、ディスプレイなどを備えたメガネ型のウェアラブルデバイスのことです。
スマートグラスは、視野を確保しながらハンズフリーで作業ができることに大きなメリットがあり、産業向けに実用化が進んでいます。産業用のスマートグラスでは、マニュアルを見ながら作業ができるディスプレイや、カメラのズームなどの機能が搭載されています。また、屋外の作業現場でも利用できるように防水・防塵性を備えている端末もあります。

遠隔作業支援の仕組みとは

遠隔作業支援システム自体は、スマートグラス単体で実現できるわけではなく、スマートグラスに音声と映像のコミュニケーションツールであるWeb会議システムなどをインストールし、それらを組み合わせることによって実現する仕組みです。

遠隔作業支援の概要イラスト

事例紹介:監督管理者の大半が60歳以上に。高齢化・人手不足の課題解決事例

実際に遠隔作業支援を導入している企業の事例をご紹介します。

入交電設株式会社様

導入前の課題
  • 監督管理者(有資格者)の高齢化
  • 若手社員の育成や技術継承がうまく進まない
  • 現場までの移動時間が非効率
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  • ベテラン社員の技術や知識を円滑に伝達
  • リアルタイムに指示を仰げ、現場経験の蓄積や技術向上に効果
  • 移動時間の削減により現場管理や現場作業の効率化を実現
資格を保有する現場の監督管理者の大半が60歳を超える状況に

山口県山口市で創業85周年を迎えた入交電設株式会社は、公共建築物やトンネから交通信号機等の電気工事まで幅広く設計・施工を行う電気設備工事会社です。歴史と伝統のある老舗企業ゆえにベテランの社員の割合も高く、特に、資格を保有する監督管理者は60歳を超えるメンバーが大半という状況になっていました。

監督管理者の人数が少なく、現場への移動が大きな負担

また、資格を有する監督管理者の人数は限られており、現場への移動時間は大きなロスとなっていました。車で一時間以上掛かる現場も多く、時間の負担だけでなく健康面や交通事故等のリスクにも配慮する必要があるため、移動の負担を減らし効率的に現場を管理できる方法を模索していました。

遠隔作業支援ツールで社内から現場の状況確認、若手作業員への支援を実施

そこで、スマートグラスを活用した遠隔作業支援の仕組みを導入しました。現場の若手作業員はスマートグラスを装着、本社にいる監督管理者は現場の映像を確認し、遠隔で状況確認、段階確認、指示、安全パトロールなどを行っています。社内には大型モニターを設置し、スマートグラス越しの現場の映像を投影。直接その現場に携わらない社員も一緒に確認ができる環境を作っています。複数名の視点が入ることで多角的にアドバイスができるようになっただけでなく、そこから新たな気付きやコミュニケーションが生まれ、知識や技術の共有にも多いに役立っています。

一人の担当者で複数の現場管理が可能になり、現場管理の効率化を実現

これまでは現場への移動が伴っていたため、現場で正しい対応が行われるまで時間を要していました。スマートグラスを活用した遠隔作業支援の導入後は、本社からすぐに確認や指示が行えることで、現場で迅速に作業ができるようになり、作業効率は飛躍的に上がりました。また、ベテラン社員も複数の現場を効率的に回すことができ、管理監督業務の効率化にも繋がっています。

施工管理をリモートで行うメリット

このように、遠隔作業支援の仕組みを活用し、施工管理の業務をリモートで行うことには大きなメリットがあります。スマートグラスを活用した遠隔作業支援の具体的な導入メリットをご紹介します。

作業効率化・生産性の向上

遠隔作業支援を導入し、施工管理の一部業務をリモート化することのもっとも大きなメリットは、現場の作業効率改善や生産性向上が実現できるという点です。これまでは移動時間や待機時間で現場では無駄が発生している状態でしたが、遠隔作業支援の仕組みを活用すれば、指示者も作業者もそれぞれの場所から移動することなく、リアルタイムにコミュニケーションを取ることができるようになります。また、高度なスキルが必要な作業現場であっても、スマートグラス越しに遠隔で支援を受けられることで、経験が浅い作業者でもスムーズに作業を進めることができます。現場の負担軽減はもちろんのこと、施工管理者の拘束時間も削減でき、作業効率化や生産性の向上に繋がります。

移動時間・コストの削減

施工管理の担当者は、作業の進捗状況確認や現場への指示出しなどのために何度も現場に赴いたり、現場間を移動したりする必要があります。そこには膨大な移動時間やコストが掛かっていました。遠隔作業支援の仕組みをすることで、都度現場に赴く必要はなく、遠隔から複数の現場を管理することができるようになります。現場への移動時間とコストを大幅に削減することが可能です。

人手不足解消・人材育成(技術継承)
人手不足解消・人材育成(技術継承)

熟練作業者の高齢化や定年退職などにより、知識や経験を若手作業員に継承する技術継承が課題となっている現場は少なくありません。現場での作業や生産過程はマニュアル化や言語化が難しい内容がほとんどです。そこで、スマートグラスを導入することで、実際の作業の様子を共有しながらリアルタイムに指導ができるようになります。
若手作業員も、何かわからないことや困ったことが発生した場合はすぐに映像と音声で指示を受けることができ、これまでは複数名で対応を行っていた現場にも若手作業員が一人で対応できるようになります。一人で現場を経験する機会を増えることで、若手作業員の育成にも役立ちます。

トラブル対応の迅速化

これまではトラブルが発生した際、メールや電話での報告、現場から事務所に戻って責任者に指示を仰ぐ、施工管理者が現場に駆け付ける、といった対応が一般的であり、移動時間や待機時間のロスが発生していました。
しかし、遠隔作業支援の仕組みを導入すれば、現場作業員も施工管理者もその場を離れることなく、即座に対応を行うことができます。また、現場の映像をリアルタイムで確認できるので、口頭での報告よりも正確に現場の状況を把握することができ、適切な判断や指示を行うことができます。このように、トラブル発生時のダウンタイムを大幅に短縮することができる点も遠隔作業支援の導入メリットです。

施工管理をリモートで行う際の課題

施工管理のリモート化には大きなメリットがありますが、導入に際してはいくつかの課題もあります。事前に課題を認識し、それに対応できる準備を整えておくことで、スムーズに導入・展開を行うことができます。

ITツールに不慣れな作業員への対応

業務のリモート化には最新のITツールや機器類を活用することが不可欠です。簡単な操作で使える製品がほとんどですが、ITツールに不慣れな作業員が多い場合は、導入後の活用がスムーズに進まないといった課題も想定されます。事前にマニュアルやサポート体制を整備するなど、現場の作業員に負担がなく使える仕組みであることが重要です。

通信環境や端末などの整備

遠隔作業支援ツールをはじめとした業務のリモート化を実現するための仕組みには、インターネット回線やパソコン、スマートフォン、スマートグラスといった端末を整備する必要があります。特にインターネット回線を用いる場合、通信環境の影響を受けるためトンネルの中や山間部などの通信環境の悪い場所では安定した品質で利用できない可能性があります。事前に試行を行うなどして、使用環境や品質を確かめておく必要があります。

まとめ

従来からの人手不足や高齢化といった課題に加え、新型コロナウイルスの感染拡大によって、建設業界でもICTやデジタル技術を積極的に活用することにより業務のリモート化を推進し、業務効率化や生産性向上を目指す動きが活発化しています。そのひとつが、スマートグラスを活用した遠隔作業支援の仕組みです。建設現場の課題解決に役立つスマートグラスと遠隔作業支援システムを、ぜひご検討ください。

著者情報 著者情報:ジャパンメディアシステム ジャパンメディアシステム

ジャパンメディアシステムは、企業のコミュニケーションを支えるビジュアルコミュニケーションシステム「LiveOn」を提供し、場所や時間に縛られない働き方の実現を目指しています。

Web会議システム LiveOn(ライブオン)は、クラウドアワードなど多数の賞を受賞。高音質・高画質でストレスのないWeb会議を実現をします。今ならWeb会議を無料トライアル実施中!お気軽にお問い合わせください。

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